「毎月ちゃんと節約しているはずなのに、なぜかお金が残らない」
「貯金しようと思っても、途中で崩してしまう」
こうした悩みは、とても多くの方が感じています。
決して、意志が弱いからではありません。
実は、貯め方が自分に合っていないだけのことも多いのです。
そこで今回は、「使うために貯める」という発想の逆算貯蓄についてご紹介します。
「使うために貯める」とはどういう考え方?
逆算貯蓄は、「我慢するための貯金」ではありません。
あらかじめ何のために使うお金なのかを決めてから貯める方法です。
目的がはっきりしているので、
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何となく貯めて挫折する
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気づいたら使ってしまう
といったことが起こりにくくなります。
従来の貯金方法との違い
よくあるのが、「余ったら貯金しよう」という考え方です。
しかし実際には、生活費や急な出費で「余らない月」が続くことも珍しくありません。
一方、逆算貯蓄はゴールを先に決めるのが特徴です。
ゴールがあると、お金の優先順位が自然と決まり、行動も変わってきます。
逆算貯蓄の具体的なやり方【3ステップ】
ステップ① 使いたい目的を決める
まずは、「このお金は何のために使うのか」を明確にします。
例としては、
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家族旅行
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老後の備え
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子どもの教育費
など、使う場面がイメージできるものがおすすめです。
ステップ② 期限と金額を決める
次に、「いつまでに」「いくら必要か」を決めます。
【数字例】
2年後に家族旅行に行くために
60万円を用意したい。
ここまで決まれば、ゴールは明確です。
ステップ③ 毎月いくら貯めるかを逆算する
最後に、毎月の金額を計算します。
60万円 ÷ 24か月 = 毎月25,000円
「60万円」と聞くと大きな金額ですが、「毎月25,000円」と考えると、現実的に感じやすくなります。
逆算貯蓄が向いている人・向いていない人
向いている人
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貯金の目的がはっきりしない人
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貯金が続かないと感じている人
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使う楽しみも大切にしたい人
向いていない場合もある
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収支がまだ把握できていない
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生活費がギリギリで余裕がない
その場合は、まず家計の整理から始めることが大切です。
FP視点|逆算貯蓄を成功させるコツ
逆算貯蓄を続けるコツは3つあります。
1つ目は、ワクワクする目的を選ぶこと。
2つ目は、定期的に計画を見直すこと。
3つ目は、老後資金などの長期資金と混ぜないことです。
目的別に分けて考えることで、家計全体のバランスも取りやすくなります。
まとめ|貯金は「我慢」ではなく「選択」
お金は、使うためにあります。
そのための準備が、貯金です。
「我慢がつらい貯金」から「楽しみのための貯金」へ。
貯め方を少し変えるだけで、お金との付き合い方はぐっと楽になります。
自分に合った方法で、無理のない家計管理を続けていきましょう。
