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バリアフリー

バリアフリーリフォームをする際の検討事項

バリアフリーリフォームは、現在の住宅で不便な個所や危険な個所を検討し、将来の加齢を考慮した計画にしましょう。

将来の車椅子利用も視野にいれながら、寸法にも余裕を持たせておくことも大きなポイントです。

下記にいくつか検討事項を挙げていきます。

①段差の解消

室内での転倒やつまづきを防ぐため、数㎝から数10㎝を含めて床の段差を解消します。

構造上床のかさ上げなどができない場合はスロープをつけるなどの方法もあります。

②手すりの設置

住宅内の移動時や立ったり座ったりする際に補助となる手すりの設置も必要です。

ただし、手すりはどこにでもつけられるわけではなく、下地の設置や補強が必要になる場合もありますので注意してください。

③動線のバリアフリー

浴室、洗面所、トイレや主寝室など動線計画上のバリアフリーを検討しましょう。

大事なのは寝室からの動線をしっかり確保することです。

これによって介助者側の負担軽減などのメリットがあります。

④照明器具

年齢を重ねると老化現象として、加齢による虹彩の弾力性の低下や、視細胞数の減少により明暗順応の能力が低下します。

高齢になればなるほど急な明暗変化に対応するのが難しくなってくるのです。

夜間用の足元ライトなどの設置によって補いましょう。

天井照明などで明るくしすぎてしまうと、眩しすぎてかえって見えづらくなってしまうので、間接照明を多用することで全体的に明るく、眩しくない照明計画にすることがポイントです。

⑤動線の確保

車椅子使用時に移動がしやすい導線を確保しましょう。

基本的には廊下の幅員を確保できれば理想です。(最低850mm以上、角部では900mm以上)

難しい場合は別動線の確保を検討しましょう。

⑥扉の改善

引きしろがある場合はできるだけ引き戸へ変更することがベストです。

また、扉の前で倒れてしまった場合、内開き扉ですと救出が困難になりますので、外開きへ変更できるのであればこちらも検討しましょう。

⑦洗面所・トイレの広さ

車いすのまま自立使用できるトイレや洗面台を検討しましょう。

バリアフリーリフォームについては介護保険の適用となるケースもありますので、こちらも合わせて検討してみてください。

伊藤宏治

伊藤宏治

伊藤営善株式会社専務取締役 保有資格:宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(AFP)、リフォームスタイリスト1級

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