広いリビングを確保するために仕切りを撤去したり、２部屋を１部屋にしたりという要望も増えてきています。
その場合のポイントを書いてみたいと思います。
間仕切り壁の確認
マンションによっては、壁式コンクリート構造で間仕切りが構造体となっていて撤去できない場合があるので、事前に間仕切り壁の構造を確認する必要があります。
和室と洋室の１部屋への改修では間仕切り壁を撤去すると隣接する部屋の梁や躯体面の壁に不陸が生じることがあるので、その場合の予算も考慮に入れましょう。
撤去する間仕切り壁の内側にガス配管やインターホン配線などがある場合もあるので、こちらも事前に移設や撤去の検討を行いましょう。
また、和室の畳を他の床材へ変更しようと畳を除去すると、畳の下地に段差や不陸がある場合があります。
この場合は不陸を調整しなければならないのでこちらの費用も考慮に入れましょう。
天井の調整
２部屋を１部屋へのリフォームでは、天井照明の位置の変更が伴うので、既存天井が直仕上げの場合は、二重天井にしてその懐で配線を行います。
二重天井にせず、天井高さを確保して照明の位置を替えたい場合は、ペンダントサポーターや配線ダクトの採用を検討しましょう。
改修後の部屋のレイアウトに合わせて、スイッチ・コンセントの位置の移動も堅調しましょう。
リフォームで空間が広がるので、冷暖房の負荷も大きくなります。
改修後の空間に見合った冷暖房機器の選定及び、効率の良い配置も検討しましょう。
以上、参考にしていただければ幸いです。
