住宅の電気設備は、原則として4年に1回、電力会社もしくは電力会社から委託を受けた登録調査機関が、国で定めた電気設備技術基準等の安全基準に適合しているか点検を行うこと、と法律で定められています。
今日は、点検の時に引っかからないように、日常的に気をつけておきたい電気設備の使用法について書いたみたいと思います。
プラグ・コンセント
壊れたプラグは取り替える
壊れたプラグやテーブルタップをそのままの状態で使っていると、感電、ショート、加熱の原因となります。
プラグはしっかりと差し込む
プラグの刃は安全上必要な面積が計算して作られています。中途半端な差し込み方をしていると、やがてプラグは熱を持ってしまいます。
プラグは正しく使う
コンセントからコードを抜くときは、断線を防ぐためコードを引っ張らずに、プラグの根元を持って抜きます。
トラッキング現象に注意する
プラグの刃と刃の間にたまった埃に湿気が加わると電気が流れ、その部分が過熱すると最悪の場合出火に至ります。
台所やトイレなど湿気のある場所のコンセントは、定期的に乾いた布やブラシでふき取りましょう。
コード
コードは丁寧に扱う
コードは電気機器の移動につかうため、可撓性(かとうせい:物体が柔軟であり、折り曲げることが可能である性質のこと)を持たせたものですが、重量物の下に敷いたり、扉に挟んだり、曲げる、ねじる、束ねて使うなど無理な使い方をすると接触不良や漏電・発熱の原因となります。
たこ足配線はやめる
テーブルタップから同時に何台もの器具を使わないようにしましょう。たこ足配線は、テーブルタップの安全限度を超える電気を使ってしまいがちです。
電気器具が増えたら、コンセントを増設するようにしましょう。
1つのコンセントから使える電気の容量は、一般的に15アンペアまでです。
コンセントには2口用、3口用もありますが、容量は変わりがないので注意しましょう。
許容電流の範囲で使用する
コードの許容電流は、一般に7アンペアか12アンペアのものが多いです。
電気ストーブ等の大容量の熱器具では許容電流の大きいコードを選びましょう。