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バリアフリーリフォームの注意点(トイレ編)

高齢者は、トイレの使用回数が昼夜を問わず多くなります。

夜中で暗い中でつまづいたり寒い廊下で急激に身体を冷やすことがないように計画する必要があります。

足腰が弱くなり体のバランスが悪くなると和式便器での排泄は難しくなりますので和式の方は洋式への変更を検討しましょう。

夜間の使用頻度が高く、移動に介護が必要なこともあるので寝室からの移動距離を極力短くしたり、トイレの隣に将来広げることが可能なスペースを確保したり、寝室や便器に取り付けが可能な給排水用の配管を施しておくことも考えておくといいでしょう。

車いす利用の場合は、自分で使用できる場合はいいのですが、介助が必要な場合は移乗動作が問題になってきます。

接近のしやすさ及び移乗介助のしやすさからは側方または斜側方が使いやすいでしょう。

トイレでも使うてすりには立ち上がり用の縦型、座位保持用の横型、縦横兼用のL字型、車いす用の可動式手すり等があります。

手すりの取り付け位置や手すり寸法は個人差が大きいため必ず専門家に確認しましょう。

出入口の幅員や開閉寸法は移動方法を踏まえながら検討します。

歩行に介助が必要な場合は車いすを利用する場合の出入口幅は有効開口幅を800mm移乗は確保し、建具は引き戸とします。

また、やむを得ず開き戸とする場合は、段差を設けず有効開口幅を確保するとともに建具の手前に手すりを設け、救護の観点からも必ず外開きとしましょう。

伊藤宏治

伊藤宏治

伊藤営善株式会社専務取締役 保有資格:宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(AFP)、リフォームスタイリスト1級

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