つみたてNISAとiDeCo、どちらを選ぶべきか決まりましたか?
前回の記事でメリット・デメリットを比較し、自分に合った制度の目星がついたなら、次は行動に移す番です。資産形成は「早く始めること」が何よりも大切です。
今回は、あなたがスムーズに積立を始められるよう、それぞれの具体的なステップをファイナンシャルプランナーが分かりやすく解説します。
ステップ1:共通の準備
つみたてNISAとiDeCo、どちらを始めるにしても、最初に共通で必要になる準備があります。
1. 証券会社・金融機関を選ぶ
まず、どこで口座を開設するかを決めます。
ネット証券がおすすめ:手数料が安く、選べる商品ラインナップも豊富なので、SBI証券や楽天証券といったネット証券が初心者には特に人気です。
すでに持っている口座を確認:普段利用している銀行や証券会社で取り扱いがあるかを確認しても良いでしょう。
2. 必要書類を準備する
口座開設には、以下のものが必須となります。
本人確認書類:運転免許証、マイナンバーカードなど
マイナンバー:通知カードまたはマイナンバーカード
金融機関の口座:積立資金を引き落とすための銀行口座
ステップ2:つみたてNISAの始め方
つみたてNISAは手続きがシンプルで、最短で積立を始められます。
1・金融機関のサイトで申し込み:選んだ証券会社のウェブサイトで「NISA口座開設」を申し込みます。
2・本人確認・マイナンバー登録:画面の指示に従い、本人確認書類やマイナンバーをアップロードします。
3・税務署の審査:税務署での審査が行われます(数日~数週間)。
4・商品を選び、積立設定:審査完了後、購入したい投資信託を選び、毎月の積立額と引き落とし日を設定すれば完了です。
ステップ3:iDeCoの始め方(企業年金がない方の場合)
iDeCoは税制メリットが大きい分、手続きが複雑になります。特に「国民年金の種別」によって提出書類が変わるため、間違えないように注意が必要です。
1・金融機関を選び、資料請求:金融機関を選んだら、ウェブサイトからiDeCoの加入申出書を請求します。
2・必要事項を記入・捺印:送られてきた書類に必要事項を記入します。特に勤務先の情報(会社員の場合)や基礎年金番号の記入が重要です。
3・金融機関へ郵送:記入した申出書を金融機関に郵送します。
4・国民年金基金連合会の審査:書類が受理されると、国民年金基金連合会で加入資格の審査が行われます(約1〜2ヶ月かかる場合もあります)。
5・商品を選び、積立開始:審査完了通知が届いたら、購入商品を選び、積立がスタートします。
「最初の一歩」をスムーズに踏み出せない方へ
手続きの複雑さや、何を選べばいいか分からない不安から、資産形成の「最初の一歩」を踏み出せない方が多くいらっしゃいます。これは非常にもったいないことです。
「一歩踏み出す」ためのサポートこそ、私たちのファイナンシャルプランナーの仕事です。
「iDeCoの書類の書き方が分からない」「自分に合った投資信託が決められない」といった具体的なお悩みも、初回無料相談で一緒に解決しましょう。手続きに費やす時間と労力を節約し、最適なスタートを切るための道筋を提示します。