「医療保険は一度入ったらそのまま」という方は多いかもしれません。
しかし、医療の現場はこの数十年で大きく変わっています。
特に大きいのが、入院日数の短縮と通院・日帰り治療の増加です。
昔の基準で作られた医療保険のままでは、今の医療事情に合っていない可能性があります。
この記事では、現在の医療事情を踏まえたうえで、「本当に必要な医療保険の保障とは何か?」をわかりやすく整理します。
今の医療は「長期入院」が前提ではない
以前は、病気やケガをすると2週間、1か月と入院するケースも珍しくありませんでした。
しかし現在は、
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医療技術の進歩
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早期退院の推進
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医療費抑制の流れ
により、入院期間は大幅に短くなっています。
実際には、「数日だけ入院」「日帰り手術」「通院しながら治療」といったケースが主流になっています。
この変化により、「入院○日目から給付される医療保険」は、給付を受けられないまま治療が終わることもあります。
見直したいポイント① 日帰り入院・短期入院への対応
医療保険を見直す際、まず確認したいのが次の点です。
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入院1日目から給付されるか
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日帰り入院でも給付対象になるか
最近の医療保険は、「日帰り入院から給付」が標準になっています。
一方、昔の保険では「5日以上入院しないと給付なし」といった条件が付いていることもあります。
まずは、ご自身の保険証券で給付条件を必ず確認してみましょう。
見直したいポイント② 特約は本当に必要?
医療保険が高くなりがちな原因の一つが、特約の付けすぎです。
よくある特約としては、
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通院特約
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手術特約
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三大疾病特約
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先進医療特約
などがあります。
もちろん、必要な特約もありますが、「なんとなく不安だから全部付けた」という状態は要注意です。
特約は一つ一つは小さな金額でも、積み重なると保険料を大きく押し上げます。
先進医療特約・三大疾病保障の考え方
先進医療特約は、比較的保険料が安く、高額治療に備えられるため、今でも有効な特約といえます。
一方で、三大疾病保障(がん・心疾患・脳疾患)については、医療保険ではなく、
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がん保険
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就業不能保障
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貯蓄との組み合わせ
で備えたほうが合理的なケースもあります。
「医療保険ですべてカバーしよう」とすると、どうしても保険料は高くなります。
貯蓄がある人は「減額・解約」も選択肢
医療保険は、貯蓄が十分にある人ほど、保障を小さくできる保険です。
たとえば、
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入院費用をある程度貯蓄で払える
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高額療養費制度を理解している
こうした方であれば、医療保険を最小限にする、あるいは思い切って解約する選択も考えられます。
「保険=必ず必要」ではなく、保険は貯蓄の代わりという考え方が大切です。
まとめ
医療保険は、「入った時に正しかったか」ではなく、「今の医療事情に合っているか」が重要です。
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入院日数の短縮
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日帰り・通院治療の増加
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不要な特約による保険料の増加
これらを踏まえ、一度立ち止まって医療保険を見直してみましょう。
保障を減らすことは、「不安を減らす」のではなく、「ムダを減らす」ことでもあります。
