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「外貨建て保険はやめとけ」は本当?銀行窓販商品の落とし穴を検証

「銀行で勧められた外貨建て保険。利回りも高そうだし安心だと思った」
そんな声をよく聞きます。
一方で、ネットやSNSでは
「外貨建て保険はやめとけ」
「入ったけど損をした」
といった否定的な意見も少なくありません。
外貨建て保険は、本当に危険な商品なのでしょうか。それとも、誤解されやすいだけなのでしょうか。
この記事では、感情論ではなく仕組み・データ・注意点を整理し、外貨建て保険の実態を冷静に検証します。

外貨建て保険とはどんな商品か

外貨建て保険とは、保険料の支払い、運用、保険金の受け取りを「外貨」で行う保険です。
銀行窓口で多く販売されてきたのは、外貨建て一時払い終身保険です。

特徴としては

  • 円をドルなどの外貨に換えて運用

  • 外貨金利を活用するため、円建てより利回りが高く見えやすい

  • 一度にまとまった資金を預けるケースが多い

低金利が続く中、「預金の代わり」として紹介されることが多くありました。

なぜ「やめとけ」と言われるのか

外貨建て保険が批判されやすい理由は、期待と現実のギャップにあります。

契約時には

  • 利回りが高い

  • 保険だから安心

  • 将来は増えて戻ってくる

と説明される一方で、実際には

  • 思ったほど増えない

  • 解約すると元本割れした

  • 為替の影響で損をした

という結果になる人が多く、「話が違う」と感じてしまうのです。

データで見る外貨建て保険の現実

銀行で販売された外貨建て一時払い終身保険について、金融庁が公表したモニタリング結果によると契約から約4年で6割前後が解約されたというデータがあります。
本来、長期保有が前提の商品でこれだけ解約が多いのは異例です。

この状況を金融庁も問題視し、

  • 顧客の理解不足

  • リスク説明の不十分さ

  • 販売姿勢のあり方

について注意喚起を行っています。

外貨建て保険の主なデメリット

為替リスク

最大の注意点は為替です。
円高になると、外貨ベースでは増えていても、円に戻した瞬間に元本割れすることがあります。

手数料が分かりにくい

外貨への両替手数料や、保険会社の各種コストが差し引かれます。
表面上の利回りと、実際の手取りには大きな差が出ることもあります。

短期解約に弱い

特に契約から数年以内の解約では、解約控除の影響で大きく損をするケースがあります。
「途中でやめられる預金感覚」で入ると失敗しやすい商品です。

それでもメリットはあるのか

外貨建て保険にも、メリットが全くないわけではありません。

  • 円安局面では円換算で増える可能性がある

  • 外貨を長期で保有したい人には選択肢になり得る

  • 相続対策として活用されるケースもある

ただし、万人向けの商品ではありません

銀行窓販商品の注意点

銀行は「販売者」であり、必ずしも中立な立場ではありません。
預金の延長のような説明を受けると、リスクが小さく感じてしまいがちです。

本来は

  • 投資信託

  • 外貨預金

  • 他の資産運用

と比較した上で判断すべき商品です。

加入前に必ず確認すべきポイント

  • 何年間、使わないお金か

  • 為替が逆に動いた場合の影響

  • 解約返戻金の推移

  • 他の運用方法と比べたか

この確認をしないまま加入すると、後悔につながりやすくなります。

まとめ

外貨建て保険は「危険な商品」ではありません。
しかし、仕組みを理解せずに入ると失敗しやすい商品であることは事実です。

「外貨建て保険はやめとけ」と言われる背景には、

  • 説明不足

  • 理解不足

  • 目的とのミスマッチ

があります。

大切なのは、「自分にとって本当に必要かどうか」を冷静に判断することです。
不安がある場合は、販売を目的としない専門家に相談することをおすすめします。

伊藤宏治

伊藤宏治

CFP®認定者、宅地建物取引士、リフォームスタイリスト1級。お金、不動産、住まいの3つの視点から、お客様の「豊かな暮らし」を実現するお手伝いをしています。「ライフプランニング」「住宅購入・売却」「リフォーム」といった、人生の大きなイベントで役立つ知識を、専門家ならではの視点で分かりやすく解説。皆さんの選択がより良いものになるよう、心を込めて情報をお届けします。

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