「年金をもらいながら株の配当で年間800万円の収入があったら、年金は止まってしまうの?」
こうした疑問を持つ方は少なくありません。
結論から言うと、配当収入がいくら増えても、それだけで年金が止まることはありません。
ただし、税金や保険料には影響が出る可能性があります。
順番に解説します。
年金が減るケースとは?
まず整理しておきたいのが「在職老齢年金」の仕組みです。
これは、
働きながら年金を受け取る場合に、給与額に応じて年金が調整される制度
です。
対象になるのは、
-
給与
-
賞与
つまり「会社からもらう報酬」です。
一定の基準を超えると、年金の一部または全部が支給停止になります。
配当収入は対象になる?
ここが一番大事なポイントです。
株の配当収入は、在職老齢年金の計算対象にはなりません。
理由はシンプルです。
在職老齢年金で調整の対象になるのは、
「総報酬月額相当額(給与)」のみ
だからです。
配当は金融所得であり、給与ではありません。
つまり、
-
年金200万円
-
配当800万円
というケースでも、配当が理由で年金が止まることはありません。
では何も影響しないの?
ここで注意点があります。
年金は減りませんが、税金や保険料には影響します。
✔ 所得税
配当は課税対象です。
・申告分離課税(20.315%)
・総合課税(累進税率)
どちらを選ぶかで税額が変わります。
合計所得が1,000万円近くなると、総合課税では税率が高くなります。
✔ 住民税
住民税も増えます。
配当を総合課税にすると、住民税の所得割も増加します。
✔ 国民健康保険料・後期高齢者医療保険料
ここは見落とされがちなポイントです。
保険料は「所得」をもとに計算されます。
そのため、配当800万円を申告すると、 保険料が大きく上がる可能性があります。
シミュレーション(例)
仮に、
-
年金:200万円
-
配当:800万円
-
合計所得:1,000万円
とすると、
✔ 年金は減らない
✔ しかし税金は増える
✔ 保険料も上昇する可能性あり
という結果になります。
「年金が止まる」というよりも、手取りが想像より減る可能性があるというのが現実です。
よくある誤解
❌ 収入が増えたら年金は全部止まる
❌ 投資したら年金はもらえなくなる
これは誤解です。
正しくは、
給与収入が多い場合のみ、在職老齢年金で調整される
という仕組みです。
FPとしての視点
配当収入は、「年金を減らさない収入源」として有効です。
ただし、
-
課税方法の選択
-
保険料への影響
-
住民税非課税判定
-
各種控除との関係
まで考えないと、思わぬ負担増になります。
制度を理解したうえで戦略的に設計することが重要です。
まとめ
✔ 配当収入が増えても年金は止まらない
✔ 在職老齢年金の対象は給与のみ
✔ ただし税金と保険料には影響する
✔ 課税方法の選択が重要
「年金が減るかどうか」だけでなく、「最終的な手取りはいくらか?」まで考えることが大切です。
老後のお金の設計は、制度理解がすべてです。
1人で悩まずにまずはご相談下さい!
当事務所でできること✅住宅の売却や購入のご相談
✅家計の現状分析と将来のキャッシュフロー表作成
✅老後資金の不足額シミュレーション
✅相続税がかかるかどうかの簡易試算
✅不動産を含めた資産全体の整理
✅住宅ローンの借換え・返済計画診断
✅新NISA・資産運用の設計サポート
✅保険の過不足チェックと見直し
このようなお悩みがあれば、まずはお気軽にご相談ください。
初回相談は無料となっており、対面もしくはZOOMでも対応いたします。
無理な営業などは一切いたしませんし、秘密も厳守します。
