「老後の年金はちゃんともらえるのだろうか?」
こんな不安を感じている人は多いと思います。
公的年金はとても大切な制度ですが、それだけで老後の生活費すべてをまかなうのは正直むずかしい時代です。
そこで注目されているのが、iDeCo(個人型確定拠出年金)です。
この記事では、
・公的年金の基本
・iDeCoで何ができるのか
・公的年金+iDeCoで考える老後資金
を、できるだけやさしく整理します。
まず知っておきたい「公的年金」の役割
日本の年金制度は、大きく分けて2階建てです。
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1階部分:国民年金
日本に住む20歳以上60歳未満の人が対象 -
2階部分:厚生年金
会社員や公務員が加入
公的年金の役割は、老後の最低限の生活を支えること
つまり、「ゆとりある老後」まで保証してくれる制度ではありません。
公的年金だけでは足りない理由
よくあるケースとして、
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住宅ローンや家賃が残る
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医療費・介護費が増える
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旅行や趣味も楽しみたい
こうした支出を考えると、年金だけで生活費をまかなうのは厳しいと感じる人が多いのが現実です。
ここで重要になるのが、自分で準備する老後資金=自分年金 です。
iDeCoとは?自分年金の代表的な制度
iDeCo(イデコ)は、自分で積み立てて、自分で運用し、老後に受け取る年金制度です。
特徴は大きく3つあります。
① 掛金が全額所得控除
毎月積み立てたお金は、 所得税・住民税の計算から差し引かれます
= 現役時代の節税効果が高い
② 運用益が非課税
通常、投資の利益には約20%の税金がかかりますが、
iDeCoの運用益は 非課税 です。
③ 受け取るときも税制優遇
年金または一時金として受け取る際も、退職所得控除・公的年金等控除が使えます。
iDeCoでどのくらい税金が安くなるのか?(具体例)
iDeCoの大きな魅力は、積み立てたお金がそのまま所得控除になることです。
これは「税額控除」ではなく、 所得控除つまり、課税される所得そのものが減る仕組みです。
例:会社員(年収500万円)のケース
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iDeCoの掛金:月2万円(年24万円)
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所得税率:10%
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住民税率:10%
この場合、
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所得税の軽減:24万円 × 10% = 2.4万円
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住民税の軽減:24万円 × 10% = 2.4万円
👉 年間合計 約4.8万円の節税効果
毎年これが続くと考えると、10年で約48万円、20年で約96万円。
何もしなければ払っていた税金が手元に残る計算です。
公的年金+iDeCoで考える老後設計
ポイントは、役割分担です。
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公的年金
→ 毎月の生活の土台 -
iDeCo
→ 不足分を補う上乗せ年金
公的年金だけに頼らず、「自分でコントロールできる年金」を持つことで、老後の安心感は大きく変わります。
公的年金だけに頼らず、「自分でコントロールできる年金」を持つことで、老後の安心感は大きく変わります。
何歳から始めるのが正解?
iDeCoは、 早く始めるほど有利 です。
理由はシンプルで、
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積立期間が長い
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複利効果が働く
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節税期間も長くなる
ただし、「無理な金額で始める」のはNGです。
生活に余裕がある範囲で、コツコツが基本です。
iDeCoを使うときの注意点
良い制度ですが、注意点もあります。
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原則60歳まで引き出せない
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元本割れの可能性がある
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商品選びを間違えるとリスクが高くなる
そのため、ライフプラン全体を見た上で使うことが重要です。
まとめ
老後のお金について考えるとき、「年金があるから何とかなるだろう」と思ってしまいがちです。
しかし、公的年金はあくまで生活の土台であり、ゆとりある老後まで保証してくれるものではありません。
これからの時代に大切なのは、国に任せきりにしない老後資金の準備です。
その選択肢の一つが、iDeCoを使った「自分年金」です。
iDeCoは、
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積み立てる段階で節税でき
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運用中の利益も非課税
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受け取るときも税制優遇がある
という、老後資金づくりに特化した制度です。
もちろん、iDeCoは万能ではありません。
60歳まで原則引き出せない、元本割れの可能性があるなど、注意点もあります。
だからこそ、生活費の土台は公的年金で確保し、足りない部分をiDeCoで補うという考え方が重要になります。
「いくら積み立てればいいのか」
「どんな商品を選べばいいのか」
「今の自分にiDeCoは本当に合っているのか」
これらは、人それぞれ答えが違います。
大切なのは、完璧な正解を探すことではなく、自分なりの老後資金の考え方を早めに持つことです。
老後のお金の準備は、始めるのが早いほど選択肢が増え、気持ちにも余裕が生まれます。
今日この記事を読んだことをきっかけに、
「自分は公的年金だけで足りるのか」
「自分年金をどう作るか」
一度立ち止まって考えてみてください。
その小さな一歩が、将来の安心につながります。
