最近、「退職金の一部でビットコインを買ってもいいですか?」という相談が増えています。
銀行に預けていてもほとんど増えない。
それなら成長している資産に回したい、と考える方は少なくありません。
特に退職金というまとまったお金を手にすると、
「このまま置いておくのはもったいない」と感じやすくなるものです。
なぜ退職後にハイリスク資産が気になるのか
理由はとてもシンプルです。
・預金金利がほぼゼロ
・物価は上がっている
・老後資金に不安がある
つまり、お金の価値が目減りする恐怖があるからです。
その不安の出口として、値上がりが話題になるビットコインのような資産に目が向きやすくなっています。
ビットコイン投資のメリット
もちろん、メリットもあります。
・過去に大きく値上がりした実績がある
・世界中で取引されている
・インフレ対策になる可能性がある
短期間で資産が増える可能性があるのは事実です。
見落としがちな大きなリスク
一方で、最も大切なのはここです。
ビットコインは価格変動が非常に激しい資産です。
・数か月で半分以下になることもある
・暴落時に売れずに長期間戻らない可能性もある
・老後資金は「待てないお金」である
若い世代なら時間を味方にできますが、退職後のお金は生活費そのものです。
ここが最大の違いです。
退職金で投資してよい「金額の考え方」
FPとしてよくお伝えする考え方はシンプルです。
👉 失っても生活に影響しない範囲のみ
目安としては、
・生活費
・医療費
・介護費
・予備資金
これらを確保した「余裕資金」の中の一部だけ。
退職金の大半をリスク資産に回すのは、資産形成ではなくギャンブルに近くなります。
FPとしての現実的な結論
結論はこうです。
✅ 少額ならOK
❌ 老後資金の中心にするのは危険
退職金の一部を「経験として」投資するのは問題ありません。
しかし、老後資金を増やす柱にするのはおすすめできません。
老後資金で最優先すべきは、増やすことより、減らさないことです。
まとめ:老後資金は守る視点が何より重要
ビットコインは魅力的に見える資産です。
ですが、老後資金との相性は決して良くありません。
・値動きが大きすぎる
・使う時期が決まっているお金には不向き
退職金は「最後の生活資金」です。
増やそうとして減らしてしまっては、取り戻す時間はもうありません。
投資をするなら、必ず生活を守ったうえで余裕資金だけにしましょう。
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