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バリアフリーリフォームの注意点(アプローチ編)

道路から玄関までは高低差が生じます。

道路と敷地に高低差があればより大きい差が生じます。

この高低差を解消するには階段による方法とスロープの利用による方法、段差解消機による方法などがあります。

階段の寸法は踏面が300~400mm、蹴上げが100~150mm程度が望ましいです。

階段が比較的高低差が大きな場合に用いられるのに対して、高低差が少ない場合はスロープが適しています。

勾配は高齢者の身体状態にもよりますが1/12~1/15を目安とします。

車いす利用の場合は1/15を目安にします。

勾配が緩いほどスロープの長さは伸びるのでどこまでの範囲に設けるかは十分検討しましょう。

場合によっては門扉の位置を変更したり、玄関以外の出入口で車いすの出入りを行わなければならない選択も必要になってきます。

安全上、階段やスロープには手すりを設けます。

高さは750~850mmを標準とします。

手すりは利き腕側に必要なので両側に設ける必要があります。

金属製の場合、熱伝導を考え被覆されたものを用い、夜間の利用を考え足元灯も用意しましょう。

床材は雨に濡れても滑りにくい材料を選んでください。

高低差が大きく階段やスロープの設置が困難な場合は段差解消機の設置を検討したいところですが、電源の設置が必要になってきます。

細かく計画していくのは大変ですが、将来のことを考え、追加工事が発生しないようにしたいところですね。

以上、参考にしていただければ幸いです。

伊藤宏治

伊藤宏治

伊藤営善株式会社専務取締役 保有資格:宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(AFP)、リフォームスタイリスト1級

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