電気温水器
昼間電力料金の1/3程度を割り引く夜間割引を用いることにより、ランニングコストを抑えられます。
従来は日中にタンク内の湯を使い果たすと湯切れしたが、最近では昼間電力でも追い焚きが可能な方式も登場しています。
貯湯温度は80℃(大型のもの)程度で、タンク容量は300~500ℓの幅があるが、5~6人家族では460ℓ程度を目安としています。
ガス瞬間式給湯機器
種火によって着火する従来のタイプからセンサーを用いた電気式自動着火方式が中心となり、安全性が高まったことで屋外設置型が増えています。
給湯器の能力は号数で表示されます。
号数とは、水温+25℃の湯の毎分の出湯量を表すもので、大きいほど一度に大量の湯を使うことができます。
例えば、水温10℃のとき、20号のガス給湯器は35℃の湯を毎分20ℓ、24号は毎分24ℓ給湯することができます。
買い替えの際など参考にしてください。
省エネルギー型給湯機器
エネファーム
発電と給湯ができる家庭用燃料電池です。
都市ガスやLPガスなどから水素を取り出し、空気中の酸素と化学反応させて発電を行い、その時の排熱を利用してお湯もつくるコージェネレーションシステム(1つのエネルギー源から、電気や熱など2つ以上のエネルギーを同時に取り出す仕組み)です。
エネファームは、発電効率も高く、二酸化炭素の排出もありませんが、初期導入コストが高いのがデメリットです。
エコジョーズ
高効率のガス瞬間式湯沸かし器です。
従来捨てていた約200℃の排気ガス中の熱を二次熱交換器で回収するコンデンシング技術を用いています。
コンデンシングとは、排気ガス中の水蒸気を水に戻すことを言います。
水蒸気が水になるに際には凝縮熱を放出するため、その潜熱を改修することにより効率が高まります。
このことから潜熱型ガス回収器とも言われています。
排気ガスが熱を奪われ結露して、排気ガス中の窒素化合物が凝縮水に溶け込んで強酸性水となります。
この酸性凝縮水は中和器で中和されて、常時排出されるため、ドレン配管工事が必要になります。
エコキュート
ヒートポンプ技術により、外気の熱をくみ上げて、お湯をわかす給湯器です。
冷媒には自然冷媒である二酸化炭素を用いていますが、原理的にはエアコンと同じものです。
ヒートポンプの特性上、寒冷地向きではなく、比較的温暖な地域に適しています。
冷媒サイクルは電気エネルギー1に対して2以上の空気熱を使用するので3倍以上の給湯エネルギーを得ることができます。
また、夜間電力を利用することでランニングコストが抑えられ、二酸化炭素の排出もないため、地球環境にやさしい給湯器です。