相続税について
毎月徴収されている所得税や住民税と違って、相続税というのは皆さんにとってあまりなじみがない税金ですよね。
なんとなくたくさん徴収される、というイメージを持っている人も多いかもしれませんが、それほど恐れる必要はありません。
その理由を解説していきます。
相続税が課税されるのは1割程度
相続税を支払う人は全死亡者数のうち1割程度の人です。
2021(令和3)年の死亡者数は1,439,856人、そのうちの9.3%にあたる134,275人の相続において相続税が課税されているというデータがあります。
なぜそんなに少ないかを以下にあげていきます。
理由①相続税には基礎控除がある
相続税を計算する際には「基礎控除」というものがあります。
という計算式で計算されます。
例えば、配偶者1人、子供2人で相続財産が4000万円あるケースで考えると、3,000万円+(600万円×3人)で4,800万円が相続財産から控除されるので相続税はゼロです。
よほど高額の財産を残していない限り、相続税が課税されることはないのです。
理由②相続税は事前対策ができる!
相続税を減らすには、相続財産を減らすのが一番の対策です。
亡くなるまで時間があればある程、多くの対策を打つことができ、相続財産を減らすことができます。
有名なのは生前贈与ですが、他にも生命保険の非課税枠を活用したり、配偶者は1億5千万まで非課税になるのでその枠を活用したりといった事前対策のメニューが豊富にあります。
また、一定の条件を満たせばお墓の購入費用や葬儀にかかった費用なども控除できるのでこちらも対策として活用することができます。
それでも相続財産が残った場合に相続税が課税される
相続税の税率は以下の通りです。
※国税庁のHPより
財産が多ければ多いほど課税率が上がる累進課税方式なので課税対象になってしまうとそれなりの納税を覚悟しなければなりません。
延納や物納も認められていますが、やはり申告期限までにきちんと払えるように準備しておく方がベストでしょう。
相続税対策はいかに早く始めるかが肝心!
相続税の節税は時間があればあるほど様々な節税策を取ることができます。
しっかり計画を立てて準備していきましょう!