働き方が多様になり、パートやアルバイトで働く人が増えています。
そんな中でよく聞かれるのが「パートでも雇用保険に入れるの?」という質問です。
実は、一定の条件を満たせばパートやアルバイトでも加入が義務になります。
ここでは、初めての人でも理解しやすいように、加入条件や注意点をやさしくまとめていきます。
■雇用保険とは何をしてくれる制度?
雇用保険は、働く人が失業した場合や育児休業を取る場合に、生活を支えるための給付金を出してくれる制度です。
会社と働く人の両方が保険料を負担し、労働者であれば正社員だけでなくさまざまな雇用形態が対象になります。
■パート・アルバイトでも加入できる?
結論は 「条件を満たせば加入しなければならない(会社の義務)」 です。
つまり、会社が「パートだから入れません」と言うことは本来できません。
■加入条件はたったの2つ
パートやアルバイトが雇用保険に加入するための条件はシンプルです。
① 週の所定労働時間が20時間以上あること
・週20時間未満なら加入対象外
・シフト制で時間が変動する場合は、平均して20時間以上かどうかで判断
② 31日以上働く見込みがあること
・“見込み”なので、契約書の期間が1ヶ月以上なら基本的に対象
・31日未満の短期バイトは加入しないケースが多い
■学生は原則加入できない
パートやアルバイトでも、昼間学生は加入対象外 です。
ただし、以下の場合は学生でも加入できます。
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夜間・通信・定時制の学生
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学校の長期休暇中にフルタイムで働く場合(ケースによる)
■加入すると何が得なの?
パートやアルバイトでも、加入すれば次のようなメリットがあります。
●失業したときの「失業手当」を受けられる
退職後の生活を支える大事な給付です。
●育児休業を取ったとき「育児休業給付金」が受けられる
子育て中の方は特に大きな支えになります。
●教育訓練給付金が使える
資格取得やスキルアップの費用を一部補助してもらえます。
■会社が加入手続きをしてくれない時は?
まれに「パートだから入れない」と言われることがありますが、
加入条件を満たしていれば法律上は加入させる必要があります。
以下の対処法があります。
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まずは会社に「加入条件を満たしている」と伝える
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会社が応じない場合、最寄りのハローワークへ相談
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過去に遡って加入できるケースもある
■まとめ
パートやアルバイトでも、
「週20時間以上」かつ「31日以上働く見込み」 があれば雇用保険は加入対象になります。
学生の場合は原則対象外ですが、例外もあります。
失業手当や育児休業給付金など、パートでも受けられる大切な保障がたくさんあります。
働き方が変わる人が増えている今こそ、自分の働き方がどの制度に当てはまるのか確認しておくと安心です。
