相続税を納めるのは全体の1割程度
相続税って、なんとなくがっぽり徴収されるイメージがありませんか?ただ安心してください。相続税を納める人の割合は2021年の全国平均データで全相続人のうちの9.3%です。
なぜそうなっているかというと、相続税には基礎控除といって一定の金額を相続財産から差し引いてくれる仕組みがあるからなんです。
ほとんどの人の場合、相続財産よりも基礎控除の金額の方が大きいので相続税の納付が不要となります。
法定相続人の数が多ければ多いほど基礎控除の金額も大きくなります。
図でまとめてみました。
このように相続人の数に関わらず3,000万円は控除されて、さらに一人当たり600万円が控除されるのです。
相続財産から基礎控除を差し引いた結果、相続税は課税されないとなった場合には、相続税の申告も不要となります。
それでも私は課税対象になりそう・・・
という方の為に。
相続税の課税価格を計算する際には、基礎控除以外にもお葬式の費用を差し引けたり、相続する土地が宅地であれば「小規模宅地の特例」と言って330㎡までの宅地であれば評価額から80%を減額して計算してくれるなどの各種控除が適用できる場合もあります。
詳細な金額を計算したいのであれば税理士さんにお願いするのがベストだと思いますが、簡易的な計算であれば、ネットで「相続税 計算」などと検索すればいくつか自動計算してくれるサイトが見つかりますので、一度簡単に計算してみてはいかがでしょうか?
それでも相続税がかかってしまうという人は、対策として
POINT①課税価格を引き下げる
②納税資金を確保する
の二通りの対策が考えられます。
まだ時間があるという方は早めに動き始めることをおすすめします。