副業をする人が増える一方で、「副業にも税金がかかるの?」「確定申告って必要?」「節税できる方法はないの?」といった不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、副業でも正しく知っていれば、税金を抑えられるケースは少なくありません。
この記事では、副業をしている会社員・フリーランスの方に向けて、実務で使える節税の考え方をわかりやすく解説します。
副業の所得にはどんな税金がかかる?
副業で得た収入には、主に
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所得税
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住民税
がかかります。
ここで大切なのは、税金は「売上」ではなく「所得(利益)」にかかるという点です。
つまり、
売上 − 経費 = 所得
この「所得」に対して税金が計算されます。
副業の所得区分は主に
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雑所得
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事業所得
のどちらかになり、この違いが節税に大きく影響します。
副業が赤字なら節税できる?損益通算の考え方
副業で経費が収入を上回り、赤字になった場合、事業所得であれば給与所得と損益通算できる可能性があります。
損益通算とは、
副業の赤字を本業の黒字と相殺して、全体の所得を減らす仕組み
です。
ただし注意点があります。
副業が雑所得の場合、原則として給与所得との損益通算はできません。
また、
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実態のない副業
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節税目的だけの赤字
と判断されると否認されるリスクもあるため、「事業としての実態」が重要になります。
副業で使える経費の正しい考え方
副業では、業務に必要な支出を経費として計上できます。
代表的な例は以下のとおりです。
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パソコン・タブレット
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スマートフォンの通信費
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書籍・教材・セミナー代
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取引先への交通費
ポイントは、仕事に使っていることを説明できるかどうかです。
プライベートと混ざっている支出は、そのまま全額を経費にすることはできません。
自宅を使っている人必見|ホームオフィス費用の按分
自宅で副業をしている場合、
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家賃
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電気代
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インターネット代
などを「按分」して経費にできる可能性があります。
按分とは、
仕事で使っている割合だけを経費にする考え方
です。
たとえば、
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部屋全体の20%を仕事で使用
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1日のうち3割を副業に使用
といった合理的な基準を決めておくことが大切です。
数字の根拠を説明できるよう、簡単なメモを残しておくと安心です。
青色申告を使えば節税効果は一段アップ
副業を事業所得として申告できる場合、青色申告を選ぶことで節税効果が高まります。
主なメリットは、
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最大65万円の青色申告特別控除
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赤字の繰越
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家族への給与を経費にできる
会社員の副業でも、条件を満たせば青色申告は可能です。
帳簿づけは必要になりますが、最近は会計ソフトを使えば負担はかなり軽くなっています。
小規模企業共済は「強力な節税制度」
副業やフリーランスの方に特におすすめなのが小規模企業共済です。
最大の特徴は、
掛金が全額、所得控除になる
という点です。
将来の備えをしながら、今の税金も減らせる制度なので、
「利益が出てきた副業」との相性は非常に良いと言えます。
会社員が注意すべき住民税のポイント
副業が会社に知られる原因として多いのが住民税です。
確定申告の際、住民税の徴収方法を
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普通徴収
にすることで、会社に通知がいくリスクを下げられます。
ただし、完全にバレないわけではありません。
会社の規定や副業の内容も含め、慎重な判断が必要です。
やってはいけない副業節税の落とし穴
副業節税で注意したいのは、
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経費の過剰計上
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事業実態のない申告
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無申告・申告漏れ
です。
「少額だから大丈夫」と思っていると、後から追徴課税を受ける可能性もあります。
節税はルールの範囲内で行うことが大前提です。
まとめ|副業は税金の知識で手取りが変わる
副業でも、
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所得区分の理解
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経費の正しい計上
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制度の上手な活用
を意識するだけで、税負担は大きく変わります。
「知らなかった」で損をしないためにも、不安がある場合は早めに専門家へ相談することが、結果的に一番の節税につながります。
