サイディングとは板状の外壁材のことで、セメントを主原料にした窯業サイディングや、ガルバリウム鋼板などの金属板を使ったサイディングなどがあります。
日本の住宅に使われている外壁材の約8割はサイディングを使っているほど人気の素材です。
ではなぜサイディングが好まれるのか、その理由について書いてみたいと思います。
施工がしやすい
サイディングの人気の理由のひとつは何と言っても施工のしやすさです。
モルタルのような熟練した職人技が必要ないため、工期が短縮でき人件費も削減できます。
また、他の外壁材に比べて重量が軽いのも人気の理由です。
建物への負担が減らせるため、地震の揺れによる影響が少なく、耐震性を高めることができます。
価格の幅も広く安価な施工が容易です。
デザインが豊富な窯業サイディング
現在、新築住宅の7割に窯業サイディングが用いられています。
窯業サイディングの大きな特徴は、他の外壁材に比べてデザインが豊富なことです。
幅広い選択肢の中から好みの色柄を選ぶことができます。
また、窯業系は耐火性にも優れています。
耐火等級として最もレベルが高い耐火4等級(60分以上の熱や火に耐えられる)の製品が多くあります。
材料価格の目安としては㎡あたり3000円~8000円程度です。
軽くて耐久性が高い金属サイディング
一方の金属サイディングは、新築住宅の1割で採用されています。
金属サイディングは重量が非常に軽いのが特徴です。
その軽さから既存の外壁への重ね張りにも使用されています。
素材が金属なのでひび割れが発生しませんし、凍結の心配もありません。
乾燥収縮も起こりにくいので耐久性は抜群です。
さらに、金属サイディングは断熱材と一体になっているので、断熱性が非常に高いです。
夏は涼しく、冬は暖かい住宅が実現できます。
材料価格の目安は㎡あたり2000~10000円程度です。
最近ではシーリングが使用しないものや20~30年塗り替えが不要なものなど、メンテナンス費用がかからない商品も出てきています。
外壁のメンテナンス、貼り替えをご検討中の方はこの記事を参考にしていただければ幸いです。