毎年のように行われる税制改正ですが、2026年は特に「お金の仕組み」が大きく動く年になりそうです。
物価の上昇、働き方の多様化、国の財政事情などを背景に、税金や制度が現実に合わせて見直されつつあります。
こうした制度変更は、ニュースで見聞きしても「自分には関係なさそう」と感じてしまいがちです。
しかし実際には、
・パートや副業の収入
・住宅購入のタイミング
・投資や資産形成
・日々の暮らしや地域経済
など、身近なお金に少しずつ影響してきます。
この記事では、2026年に予定・検討されている「お金に関する主な変更点」を、できるだけ具体例を交えながら整理します。
細かい専門論ではなく、「結局、家計にどう関係するのか?」という視点で読み進めてください。
なぜ2026年はお金の制度が変わるのか
制度見直しの大きな理由は、物価の上昇と働き方の変化です。
ここ数年で、食料品や光熱費など生活コストは確実に上がりました。一方で、税金や控除の基準は長い間ほとんど変わっていません。
また、
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パートやアルバイト
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副業
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定年後の再雇用
など、収入の得方も多様化しています。
これまでの「一つの会社でフルタイム勤務」という前提だけでは、実態に合わなくなってきたのです。
こうした背景から、「働き損を減らす」「投資や資産形成を後押しする」方向で制度の見直しが進められています。
年収の壁が見直される:178万円という新しい基準
2026年から注目されているのが、いわゆる年収の壁の引き上げです。
これまでよりも、所得税がかかり始める年収ラインが178万円まで引き上げられる方向で整理されています。
具体例
たとえば、パートで働く人が年収170万円の場合、これまで通り所得税はかかりません。
では年収185万円になった場合はどうでしょうか。
「178万円を少し超えたから大きく損をする」ということはありません。
超えた分すべてに高い税金がかかるわけではなく、実際の税負担は数千円〜1万円未満程度に収まるケースが多いです。
重要なのは、「壁を超えたら急に損」ではなく、「収入が増えた分に応じて税金も少し増える」という仕組みだという点です。
また、扶養や配偶者に関する所得要件も見直される予定で、家族の働き方を考えるうえでも影響があります。
住宅ローン控除は延長へ:買う前の確認がより重要に
住宅ローン控除については、制度の延長が予定されています。
ただし、内容は「誰でも同じように得をする」形ではなく、住宅の性能や条件によって差がつく方向です。
具体的なポイント
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省エネ性能の高い住宅は、引き続き優遇されやすい
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条件を満たさない住宅は、控除額が少なくなる、または対象外になる可能性もある
つまり、「住宅ローン控除があるから大丈夫」と考えるのではなく、購入前に制度の条件を確認することがこれまで以上に大切になります。
投資・資産形成:暗号資産の税金が変わる可能性
投資分野では、暗号資産(仮想通貨)の税制見直しが大きな話題です。
これまで暗号資産の利益は、給与などと合算される「総合課税」が基本でした。
2026年に向けては、
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株式や投資信託に近い課税方法
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税率がわかりやすくなる仕組み
への移行が検討されています。
投資をしている人への影響
仮に制度が変われば、
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利益が出たときの税金が読みやすくなる
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売却タイミングの判断がしやすくなる
といったメリットが考えられます。
一方で、最終的な内容は法改正で確定するため、早合点は禁物です。
消費税の免税制度が変わる:2026年11月から
2026年11月以降、訪日外国人向けの消費税免税制度は、いったん支払って、出国時に返金を受ける方式に変わります。
一般の家計に直接の影響は少ないものの、
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観光地
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小売店
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地域経済
には間接的な影響があります。
特に観光地では、買い物の流れや店舗対応が変わる可能性があります。
今のうちに意識しておきたいこと
今回紹介した内容の中には、すでに方向性が固まっているものもあれば、今後の法改正で細部が決まるものもあります。
大切なのは、
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「自分や家族に関係しそうな制度」を把握する
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収入や家計の状況を一度整理しておく
この2点です。
まとめ
2026年は、派手な制度変更が一気に起きるというよりも、家計や働き方にじわじわ効いてくる改正が積み重なる年です。
年収の壁の見直しで働き方の選択肢が広がり、住宅ローン控除は「買う前の確認」がより重要になり、投資の税金は将来的にわかりやすくなる可能性があります。
制度は「知らない人が損をしやすい」一方で、早めに知っていれば、落ち着いて選択できるものでもあります。
2026年を迎える前に、お金の仕組みを一度整理し、「自分にとって何が関係するのか」を考えるきっかけにしてみてください。
